「おうち英語の会」の中には「大人のおうち英語サークル」というサークルがあります。
メインのSlackとは別のSlackで活動していて、希望すれば会員の方なら誰でも参加可能、メンバーの英語力も、現役通訳者・翻訳者もいれば、帰国子女から初心者まで、さまざまです。
サークルと言っても、一緒に何かを勉強するのではなく、自分がやりたい勉強を各自やるという形式で、好きなものを選んで「これをやります！」と宣言して、やったことを報告し合う自主トレサークルです。
週末には、できるだけその週の学習の成果を録音してアップすることになっていて、私も音読の音声をアップしています。
他の人の報告を眺めているだけで、自分からはほとんど報告のない人もいますが（笑）、大人の勉強サークルなので、本人の自主性で頑張るということで、別に誰も何も言いませんし、特に課題なども設けていません。
私も二人の幼児を抱えて通訳学校に通ったので分かりますが、思い通りにならない子供との生活の中で、こういうサークルに入ろうというだけでも一大決心が要りますので、まずは参加するだけでも素晴らしい行動力だと思っています。
また、熱心な方でも（現代のママは忙しいので）毎日欠かさず報告する人はさすがにいませんが、時々途切れながらでも、ずーっと学習を続けている人もいます。
英語上級者は、英語のドラマやPodCastをながら聞きしたら「学習報告」できるので、学習報告の頻度が増えます。
一方、初級者の場合、ながら学習が難しいので、なかなか勉強時間が取れないとしばらくご無沙汰になりますが、それでもコツコツと続けている人もいます。
自己申告で最初は「初心者レベル」だった「コツコツ型」の人は、最初の頃はたどたどしかった音読が、2年も続けているうちに、今ではすっかり滑らかで「上級者並み」の音読です。
時々、新しく入った人が「レベルも意識も高くて驚きました」との感想を漏らされるのですが、それは「続けてる人」の報告だけが見えるから。
上述のように、英語上級者は、ながら聞きでも何かに触れたら学習報告ができるので、上級者の学習報告が数多くなります。
また、上級者は「ながら聞き」の報告でもレベルが高く、それに自称・初心者の方も、続けてるうちにだんだんうまくなって、そんな学習報告ばかり見ていると「上手い人しかいない」ように見えてしまいます。
でも、「レベルも意識も高く」見える人たちは、必ずしも最初からレベルが高かった訳ではなく
「続けてる」から「上手くなる」
「上手くなった」から「続けやすくなる」
「続けやすい」から「もっと続く」から「もっと上手くなる」
の循環に入っているのです。
以前、「英語ができる人だけが知っている「英語習得の秘策」教えます」という記事にも書いたように、英語を習得するには「時間をかける」しかありません。
それは、1日長時間やるよりも、少しずつでも長い時間「続ける」ことが大事で、それは、子供のおうち英語（バイリンガル育児）でも大人のおうち英語（やり直し英語）でも同じ。
つまり「細く長く」が大事なのですが、大人のおうち英語は、忙しくて時間が取れないので、どうしても「細く」になります。
でも、子供のおうち英語は、むしろ意識して「細く（そして長く）」を心がけた方が良いと思います。
親がやる気になった時に、一気に進めようとすると子供の自我の抵抗に遭いかねませんし、張り切り過ぎた取り組みは、長く続けるのは大変です。
子供は成長して、状況もどんどん変わりますが、成長に寄り添って長く続けるには、「少しの英語」が当たり前のように生活の中に溶け込んでいて、空気のように意識しない存在になっている方が、長く触れ続けていけます。
そして、時々ターボでふかすより、細々とでも長く触れさせていく方が、確実に力になっていきます。
子供をバイリンガルに育てる秘訣は、子供の「言語習得能力」を信じること で、
細々とでも長く与え続けていれば、必ず子供は英語を習得していきます。
Little and often fills the purse.（塵も積もれば山となる。継続は力なり）
うちでもそうやって、細々と、だけど執念深くいつまでも、もう20年近く子供に英語環境を与えてきましたが、間もなく上の子が高校を下の子も中学を卒業しようという今、振り返ると、その時間は、長いようで、過ぎてしまえばあっという間のことでした。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん（お父さん）のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
