完全に私の独断と偏見による「バイリンガルの育て方」シリーズです。 (前回は、コチラ(その4)/第1回から読みたい方は、コチラ(その1))
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前回は、大人のやり直し英語で脳の中に「英語の部屋」を作るには、まず「発音」をやるのが効率的だ、というお話をしました。
ですが、英語の「音」が習得できただけでは、英語ができるとは言えず、次は、読んだ(聞いた)英語を日本語を介さず、英語のまま理解できるようになる必要があります。
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では、どうすればこの「直読(直聴)直解」の力をつけられるか、というのは、以前、「大人が英語回路を身につけるには」にも簡単に書きましたが、例えば「多読」「書写」「ディクテーション」「シャドーイング」「音読」「暗唱」などがあります。
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最近は「多読」が流行していますが、私も長女が赤ちゃんの頃に、多読をやったことがあります。
「大人の多読と子どもの多読は違う(読解力をつけるには・その2 )」にも少し書いたように、確かに、大人の多読は、この「英語を日本語に訳さないで英語のままで処理する」感覚をつかむには有効だと思います。
ですが、当時、実際に400万語以上多読した私の実感では、大人が多読だけで英語回路を作るには時間がかかり過ぎます。
と言うのは、よほどレベルに合った面白い本を選ばない限り、ここでも「日本語のバリア」が顔を出してしまうのです。
(多読自体は、英語力を上げるのにとても良いと思います。ここでは、「英語回路を作るため」には、万能ではないし、早道でもない、ということを言っています)
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脳内にガチガチに「日本語のバリア」ができている大人が、英語回路を身につけるには、「英語の語順」を体に叩き込む必要があります。 ・「中学生以上のバイリンガル指導」
「体に叩き込む」わけですから、多読ではちょっとまどろっこしく、体を使ってトレーニングする必要があり、ここでも力づくで英語回路を作っていくのが早いのです。
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体を使う学習法、すなわち「アウトプットする」学習法には、「書写」「ディクテーション」「シャドーイング」「音読」「暗唱」などがあり、また「文法」にも「アウトプットする学習法」があります。
こうした「体を使ったアウトプット」を伴うインプットを大量にすることで、初めて、大人の脳には英語がインプットされます。
これが、「10代以降の英語回路の作り方」で書いた「インプットはアウトプットで行う」ということです。
ということで、次回は、この「アウトプットする学習法」を少し詳しく見て行きます。
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