かけ流しもやり過ぎに注意!機械音とセミリンガルの危険

このブログでは、耳にタコができるぐらい「かけ流しをやりましょう!」「インプットが大事!」と言っていて、それを読んで「かけ流しを始めました」とご連絡をくださる方も多く、それ自体は喜ばしく思っています。

ですが、あまりに熱心なあまり「朝2時間、夕方3時間やってます」などと言われると「ちょ~おっと待ったあ!」と、とんねるずの貴さん風に言いたくなることもあります(古い!)

(とんねるずの貴さん風が分からない方は「ねるとん ちょっと待った」でググってくださいね 笑)

乳幼児の脳に英語回路を作り、無意識で英語を習得させるには、そんなに長時間、英語を聞かせる必要はありません。

むしろ、そんなに長く聞かせることによる弊害の方が心配です。

まず、かけ流しの音は、いくらネイティブの発音と言っても「機械音」です。

人が直接語りかけたり、周囲で話している声ではありません。

かけ流しをオススメしておいて、こんなことを言うのもなんですが、幼い子供に機械音の聞かせ過ぎは良くありません

と言うのは、大人と子供では、流れている英語への脳の対処法が違うからです。

しばらく前に Newsweek などでも取り上げられて話題になりましたが、「雑音は大人より子供により深刻な影響を与え、学習の妨げになる」というアメリカの研究報告もありました。

こちらのサイトに分かりやすくまとめてあります)

このように、機械音の流し過ぎは情緒の発達にも悪影響を与えますし、さらに、英語を聞かせ過ぎることで、日本語の発達に、もっとダイレクトに影響する可能性もあり、最悪の場合には、いわゆる「セミリンガル」になってしまう危険があります。
(セミリンガルについては「バイリンガル?セミリンガル?」「日本で育つ子供は『日本語ドミナントバイリンガル』に」に少し触れています)

脳に「日本語の引き出し」がしっかりできてしまっている私達大人は、周囲でいくら英語の音が流れていても、脳は「入れる引き出しがない」と「雑音」として処理し、シャットアウトすることもできるのですが、子供(生存本能で学習をしている過程の存在)の脳は、全ての音を「環境から聞こえてくるからには、意味のある音なのかな?」として、一旦取り込み、処理を始めてしまいます。

つまり、日本語の引き出しを作る作業と同時に英語の引き出しも作っていくわけですが、この時、純粋に「流れてくる音の量」が日本語より英語の方が多かったら、当然、「英語の引き出し」の方が大きくなってしまいかねません。

子供達は、日本で生まれ育つ日本人ですから、母語として日本語をしっかり習得し、日本語能力を発達させる必要がありますが、その日本語の発達に悪影響を与える可能性があるわけです。

特に、未就園で1日家にいる子供の場合、耳にする日本語は家族の会話ぐらいだとしたら、圧倒的にかけ流しの英語の音の方が多くなってしまうことは容易にあります。

我が家も、子供が幼い頃は夫の仕事が忙しく、ほとんど私がワンオペで育てていましたので、意識して(日本語で)話しかけないと、CDから流れてくる英語の量の方が多くなってしまうと思い、かけ流しを「やり過ぎない」ように気をつけていましたし、夜の絵本の読み聞かせを日本語でたっぷりやるように心がけていました。

子供の脳は、大人とは比べ物にならないぐらい英語を吸収して習得できる素晴らしい能力を持っていますが、その分、全てを受け止めてしまい情報過多になる危険性もあります。

英語の習得のためのかけ流しは、赤ちゃんなら1日30分、小学校低学年ぐらいまでの子供なら60~90分で十分です。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。
(英語だと Too much of anything is good for nothing. と言ったところでしょうか)

「おうち英語にやり過ぎは禁物」の精神で、日本語を追い抜かないぐらいの英語環境を与えてあげましょう。

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